私の「推し」を語りたい(森ビルnote編集長編)
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私の「推し」を語りたい(森ビルnote編集長編)

#いまから推しのアーティスト語らせて #私の推しを紹介します #わたしのイチオシーーSNSに広がる、「推し」を語る記事。自分でない誰かのことを、なぜ私たちは語りたいんだろう。

森ビルnoteの編集長、伊藤優香。「都市オタク」のような社員の話を聞く時間が、何より楽しかった。心が動いたから、誰かに話したい。誰かにとっての街が、少しだけ特別なものになったら嬉しい。

note立ち上げのきっかけは、彼女の「スキ」の中にありました。

世界を広げてくれたのは地元の図書館だった

本の虫で、学校の行き帰りにも本を読んでいるような子供でした。週末のたび図書館にこもって、何時間も出てこなかった。生まれは岩手県で、近所には同世代の遊び相手がいなかったのですが、図書館にくれば世界の歴史や偉人にも会えた。図書館は、世界を教え、広げてくれるような場所でした。

ある時、その図書館が建て替わった。本の貯蔵だけでなく、コミュニティスペースもでき、イベントごとも開催されるようになりました。すると自然と、いままで図書館にいなかったような人たちが集まるようになった。

偶然といえばそれまでですが、そこで出会った友人たちから受けた影響が、当時の私には大きかったんです。「場所」のつくり方によって、誰かの人生に影響を及ぼすことがあるんだな、と。

首都高から見る"東京"に心を動かされて

その後、大学進学を機に上京しました。就活の時期に差し掛かった頃、起業家でもあったゼミの恩師に「仕事するって99%が辛いこと。でも残りの1%、このためなら踏ん張れるってくらい好きなことを見つけろ」と言われ、3日間それだけ考えました。そして浮かんだのが「首都高」だった。

首都高を走ると、周りの街並みがどんどん変わっていきますよね。銀座の街を並走したと思ったら、いきなり東京タワーがすぐそばに迫ってきて。ドキドキしていたら、今度は渋谷のセルリアンタワー横を歩いてる人と目が合って。(伝わる方、いるでしょうか。)

「好きなことを考えろ」と言われて、首都高の車窓から見える景色が浮かんだ時、「あ、これって東京という街が個性的で、ワクワクするからなんだ」と思いました。

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森ビルに惹かれたのは、ビルではなく街をつくる会社だ、と思ったからです。街づくりの知識は全くありませんでしたが、それは単に建物を建てることではなく、街の歴史を共に歩くことだ、みたいなイメージがありました。

六本木ヒルズで2003年から継続している、いばらき市というマルシェがあります。そこで見た光景が印象的だった。ラフな出で立ちの住民同士が、にんじん片手に談笑している。カフェのテラスでお洒落にコーヒーを飲んでいる人たちのバックパックに、ねぎや大根が刺さっている。

どこか無機質にも感じていた東京の一角に、こんなシーンがあったなんて!田舎みたいなご近所付き合いがあったなんて!知らなかった世界の扉が開いたような気持ちになりました。「街をつくるって面白そうだな」と思った。そのときめきだけで入社しました。

誰かの頭の中の「都市」

入社後しばらくして、街の運営を担うタウンマネジメント事業部に異動しました。主な仕事は、都市にまつわるアイデアやビジョンを伝えるエリアマガジンの制作。「東京をもっと楽しく」することを目的としたフリーペーパーです。

建築家、研究者、アーティスト、起業家。様々な人に取材して、その取り組みや描く未来を伝える仕事は、とても面白かった。まだ形も名前もないような都市づくりのアイデアも、まずは誰かの頭の中で「理想を描くこと」から始まるんだな、と思いました。

記事のネタ探しをする中で、外部のネットワークだけでなく、社内の"面白い人達"にも詳しくなりました。そもそも「都市」ってあらゆることがテーマになるうえ、設計部や管理部を自社に抱えていることはディベロッパーでも珍しく、社内にはいろんな"専門家"がいました。

「モビリティ」がテーマなら、空飛ぶ車から自動走行ロボット、エレベーターまで設計部の何々さん、新人の彼はエスカレーターオタクらしい、とか。

そして誰に聞いても、とても楽しそうに話してくれるんです。こんな熱量の高いこだわりや信念、想いを至る所に詰め込んでつくられた街って、ただことではないな、と思いました。同僚の話を聞くのが、ただただ楽しかった。

一方、個性的な知り合いが増えるほど、焦りもありました。ときめきだけでここに来た自分には、ほかの大勢の社員のような専門性や知識もなければ、こんな街をつくりたい、という具体的な夢もなかった。私の存在意義ってなんだろう、とずっと悩んでいました。

私の「推し」を語りたい

その後、現在の広報室に異動しました。広報の仕事は「森ビル」を世の中に伝えること。自分自身に具体的な夢がなくても、この会社には惚れ込んでいる。逆に言えばその想いだけは溢れるようにあったので、それを発信出来る仕事はやりがいがありました。

一方、企業を主語に話をするとき、一人一人の想いや細部の取り組みの一つ一つまでは、どうしたって伝えきれない。

頭の中には常に、真剣に楽しそうに街と向き合う同僚の顔が浮かんでいました。この様子をありのまま伝えられたら、誰かにとっての「街」が、今より少し楽しくなるんじゃないか? 建築も都市計画も知らなかった私がエレベーターの細部のこだわりにグッときたように、街に興味を持ってくれる人が増えるんじゃないかな? と。

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素人だから出来ること

そんなことを考えている中で、noteに出会いました。この場所には、沢山の人たちの思いや物語が集まっている。私自身、何かのテーマを調べていると、noteの記事に辿り着くことが多くありました。誰もが自分の言葉で自由に話せるプラットフォームだから、記事を通して投稿者と会話しているような楽しさもあった。

noteだったら、私たち一人一人の熱量や街の楽しさを、ありのまま感じてもらえるかもしれない。

この先は、所信表明でお伝えした通りです。


都市づくりにまつわるアイデアや、都市をつくる人たち。私がそれを「面白い!伝えたい!」と思うのは、ある意味素人だからなのかな、とも思います。入社して何年経っても変わらずワクワクするし、noteの取材をしている時の私は、マスクの下でニヤニヤしていると思います。都市を知り尽くした「都市オタク」でないからこそ、読んでくれる人に近い目線で面白いと思うことを見つけて、その熱量に触れられる場所をつくっていきたい。

思い描いているのは、かつての私にとっての図書館のような場所です。小さくてもいいから、読んでくれた人にとって前向きな発見があるような記事を届けていきたいし、集まってくれた人同士が繋がっていけるような場所になっていきたい。

noteという街で、たくさんの人たちに出会いたいなと思っています。

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伊藤 優香|Yuuka Ito
2010年森ビル入社。経理部、タウンマネジメント事業部等を経て、2016年より広報室へ。note編集長のほか、取材対応、プレスリリース配信等の社外広報を担当しています。記者のみなさま、noteを読んで気になった社員への取材申し込み、お待ちしています。
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