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安心で快適に過ごせる街を支える。表からは見えない安全・安心の取り組み
仕事や買い物、食事などをするため、毎日のように訪れる街。いつも安心で、快適に過ごせるのは、表からは見えない裏側で、多岐にわたる運営管理に取り組む人々がいるからです。
今回お話を伺うのは、「アーク森ビル」や「アークヒルズ 仙石山森タワー」など、赤坂エリアのビル管理の現場で働く荻野健一さん。これまでに経験したさまざまなエピソードと共に、荻野さんの安全・安心にかける想いが語られました。
荻野健一|Kenichi Ogino
2002年森ビル中途入社。管理部を経てPM部で森ヒルズリートの立ち上げ・物件運営に関わった後、プルデンシャルタワーのプロパティマネージャーとして従事。管理部に戻りアークヒルズ 仙石山森タワーの立ち上げ・運営に関わった後、得意先グループ課長を経て、赤坂管理グループのグループ長として赤坂エリアの施設の運営管理に携わっている。
いい街であり続けるために。激論を交わす中で見出した、運営管理のプライド
森ビルに中途入社してからの20年間、私はビルの設備メンテナンスや防火防災などの施設管理、入居者の得意先窓口、不動産の資産価値を向上させるプロパティマネジメント(PM)と、幅広く「運営管理」の業務に携わってきました。
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ビルの運営管理は一般的に外部業者に委託する場合が多いのですが、森ビルの場合は、社内に運営管理を行う部署があります。さらに開発、設計、営業など、そのほかの各部門にもプロフェッショナルな社員が多数おり、さまざまな社員が関わり合いながら、率直に意見を交わしあう風土が昔からありました。私自身、学生時代からの憧れだったアークヒルズで働けることに並々ならぬ想いがありました。しかし、私だけでなくまわりの社員も街づくりにかける想いがとても熱く、結果として各自の想いがぶつかり合い、なかなか話が前に進まなくなることも多々ありましたね(笑)。現場で起きているあらゆる事象に、さまざまな社員が真摯に向き合い、次の新規プロジェクトに反映させていくことで、開発から管理までを一気通貫で行う、芯のある街づくりが実現できているのだと思います。
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また、一時期は永田町にあるプルデンシャルタワーのプロパティマネージャーとしても働き、それまでの施設管理の仕事に加え、テナントの募集・契約・改定交渉、オーナーへのレポートや各種提案なども行いました。PMの仕事はオーナー様と入居するお客様との三人四脚。お客様の想いにしっかりと向き合いながら、多岐にわたる要望にもスピード感を持って向き合うことが必要でした。
このように、多岐にわたる運営管理の業務に携わってきたことで、多様な視点で考え、安全・安心を守り続けながらお客様やオーナー様に満足してもらえる環境を提供することこそ、持続可能な街づくりに欠かせないものだという揺るぎない信念が身につきました。
お客様からの言葉が原動力。仙石山森タワーでの10年間
今年で開業10周年を迎える「アークヒルズ 仙石山森タワー」も、思い入れのあるビルです。ここでは、竣工したばかりのまっさらな状態から管理に携わってきました。
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特に施設のオープンから間もない頃は、お客様に安全・安心で快適な空間を提供することはもちろん、日々起きる出来事に対応し、関係者と試行錯誤しながらオペレーションを一から構築していく、とても難しい時期。運営管理の仕事はチームワークあってのものですから、チーム内で信頼関係を築きあげ、メンバー同士の団結力を培うことも大切です。そのため、当時はビルスタッフが気持ち良く働ける環境づくりにも尽力してきました。
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ビルの運営管理の仕事は華やかではなく、営業の仕事のように頑張った結果が数値化されるということもありません。しかし、お客様と同じビル内の防災センターに常駐している私たちは、お客様と常に面と向き合う必要があります。時には無理難題を言われることもありますが、その仕事ぶりを見てくれたお客様から「相談してよかった」「助かったよ」「ありがとう」などのひと言をいただけると、これまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しく、明日への活力となります。そのため、お客様からのお褒めの声は必ず他のスタッフにも伝えるようにしています。
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「いつもどおりの日常」を保つことこそ最高の勲章
安全・安心で魅力ある都市空間と、都市生活を創造する。
ビル管理はまさにその最前線に立つ仕事です。現場は常に危険と隣り合わせ。ビルスタッフには「安全に勝るものはない」という考えを浸透させると共に、縁の下の力持ちとしてお客様の日常を支え快適な環境を提供する責任感とプライドを育むことも大切にしています。
・安全安心を確保しつつ、快適な環境を提供し続けること。
・お客様にサービスを提供する最前線にいると、強く意識すること。
・現場密着型の運営管理体制の強みを、もっともっと活かすこと。
特にこの3つは、上長から常々教えられてきたことです。そして私自身もまた、部下たちにこのことを伝えながら、「今日もなにごともなく、いつも通りだった」という日々を積み重ねていく大変さと重要さを実感させるようにしています。それはやがて誇りとなり、また次の世代へ引き継がれていき、現場密着型の運営管理が森ビルの大きな価値となっていくことと信じています。
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そして現在は、マネージャーという管理職の立場から、このようなビル管理に必要なマインドを持つ人材の育成に力を注いでいます。
ビル運営管理において特に必要とされるのは、お客様の多岐にわたる要望に向き合い、能動的に動くことができる、よろず屋的なプロフェッショナル。そのためには、ひとつの知識を深めるというよりも、全方面に精通する広い知識と経験があり、お客様の要望を的確に理解した上で各部門のプロフェッショナルの力を借りて対処できる柔軟な行動力のある人材が重要です。ビル運営管理の旗振り役となる人材を、これからもどんどん育てていきたいですね。
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荻野さんの「未来を創る必須アイテム」
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「飛び回る飛行機の一瞬を切り撮るカメラ」
子供の頃の夢が二つありました。一つ目が「建築家」で今の仕事でほぼ叶っているかなと。二つ目が「戦闘機のパイロット」でした。本気で目指しましたが、防衛大学校受験間際に視力が大幅低下となり断念。夢の方向は少し違いますが、操縦する事は出来なくとも大空を飛ぶ飛行機をカメラで追い続けているだけで、今の仕事への活力がみなぎってくるのを感じます。